旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

一面の霧

朝、家の南側に霧が立ち籠め、まるで大きな湖が出現したかのようでした。霧はかなりの速度で高所から下方へ移動していきました。川があるせいか、霧はよく見ます。が、これほどの霧を見るのははじめてでした。

新型コロナワクチン接種

日野市から新型コロナワクチンの接種券が届きました。接種の予約開始は5月6日からです。同封の「お知らせ」には接種会場が掲載されていません。広報で通知するとか。私は(かろうじて)60歳台で基礎疾患はありません。仕事もしていませんので、急がずに接種…

『大菩薩峠』と勝小吉

『大菩薩峠』全巻を読んでいることは、私の数少ない自慢の一つです。41巻もあっておまけに未完、そんな大長編を最後まで読み通したことが自慢なのではありません。1巻だけ読めば十分で、それ以外はクソつまらない小説を完読した「あんたは偉い!」なのであり…

いつか読むから

五年ほど前までは、書評で気になった本はなるべく買うようにしていました。買ってすぐに読むのは半分くらいで、残りは「いつか読むから」と気楽に考え、そのまま書棚行きです。「いつか」はその後確実にやってきて、私を楽しませてくれました。そのたびに先…

俺たちゃファンクザウルス

「どこのアリーナもダンスフロアにしちゃうぜ」と豪語する最強の(「時代錯誤の」か「最狂の」の方が似合いそうだな)ファンクバンドを率いて全国をツアーする夢を見ました。コロナの影響で大きなホールが使えず、今回は小さな町をくまなく廻るツアーとなり…

今は本

テレビドラマ好きですが、春のドラマは『珈琲いかがでしょう』しか見ていません。本を読むスピードが落ち、理解するのにも時間がかかるようになってきましたので、そちらを優先させることにしました。といっても見続けているドラマはそのままですから、読書…

子供の名前

尾脇秀和著『氏名の誕生 - 江戸時代の名前はなぜ消えたのか』(ちくま新書)を読みました。姓名、氏名、苗字がどう違うのか、ずっと気になっていたのですが、すっきりとわかりました。読みながらネットの記事を思いだしていました。正確ではありませんが、「…

占い

占いを信じたことはありません。ですが、一度だけ街角の占い師に占ってもらったことがあります。占い師という職業に対する興味からで、失礼なことをしたと反省しました。先週から新聞の占い欄を読んでいます。今では珍しい、大仰で紋切り型の表現がおもしろ…

本の並べ方

文庫、新書や叢書、選書は出版社毎に、発行順で並べてあります。ただし、文庫の小説だけは著者毎、原本の発行順です。古いものを読むと、その前後に並べられている本も懐かしくなり、手にすることがよくあります。それらの本が出版された時代が、年代記を読…

スカ、やりたいなぁ

昨日はザ・スペシャルズ、マッドネスとUB40を一日中聞いていました。どのバンドも、活動を終えてから知りました。実に残念です。私はエレクトリック・ベースを弾きます。レゲエは多少演奏しましたが、スカとロックステディはやったことがありません。スカを…

鼻孔の痛み

右鼻孔がしょっちゅう腫れます。鼻をかむとき以外は痛みを感じませんが、でもうっとうしい。たまに左右同時に腫れますが、ほとんど右側だけです。ここ一二年のことで、加齢によるものとあきらめ、病院には行っていません。嗅覚は警察犬の劣等生なみと自負し…

日の出

ゴミを捨てようと家を出たところ、朝日が昇ってきました。新宿の高層ビルの向こうに、ちょこんと姿をあらわしていたのです。このくらいがちょうどいいな。カメラを取りに家に戻りましたが、時すでに遅し、丸々とした姿になっていました。

市長選挙

日野市の市長と、市議会議員補欠選挙の投票をしてきました。財政が悪化し、緊急事態宣言が出されている日野市ですが、退職した副市長と彼の関わる事業に多額の税金が流れていました。元副市長は逮捕されましたが、彼とともに働いていた現市長に、真相の究明…

「またタヌキか」

NHK-BSPの『ワイルドライフ』で、多摩川にある中州のような場所に生息する野生動物を記録したものを見たことがあります。住宅地のそばなのに、キツネやイノシシがいるのにはびっくりしました。何台もの無人カメラを設置し、動物たちの夜間の行動も撮影されて…

ドタヌキ

今週は朝ドラ『おちょやん』で、タヌキに関することばを何度も聞くことができました。「ドタヌキ」です。蔑称なのでしょうが、細かいニュアンスは関西人でないのでよく掴み取れません。でも、タヌキ似でタヌキ好きの私は、その音(おん)だけで心地よくなれ…

金鍔と豆大福

酒好きですが甘い物も大好きです。年を取ってからより好きになりました。半世紀前に読んだ岡部伊都子氏の随筆に、病弱だった彼女は菓子に助けられ育つことができたとありました。菓子は幼い者、弱い者の味方であるとも。私が菓子を好むのは、弱い者に近づい…

食べ物の好みの変化

食べ物の好き嫌いはありません。やや苦手なのは、香草のいくつかくらいです。ですが、還暦を過ぎた頃から好みが変わってきました。多くの人がそうなのでしょうが、肉より魚になりました。肉が嫌いになったわけではなく、カツ丼は今でも好きですし、カレーは…

辞書に一語追加しました

たぬたぬし・い【狸狸しい】(形)[文]たぬたぬ・し(シク)たぬきのように誠実だ。すぐれている。愛らしい。「彼は実に―・い人だ」「―・く気高い」

久しぶりの電車

中央線に一駅だけ乗りました。市内移動です。 先月は一度も電車に乗っていません。外出は好きな方ではありませんが、こんなことはありませんでした。23区内には半年も行っていません。

オルガンの音色

トン・コープマンによるバッハのオルガン音楽を聞き続けています。CDで16枚、以前はこのような場合、全部聞くことを優先させていました。今回は数曲ずつ聞き、気に入ったものは再度聞いて、その曲のBWVをメモしています。コラールや他の器楽曲と同じ旋律の曲…

蛙祭り

高校生の私が、なんとものどかで楽しい村のお祭りに行く夢を見ました。夏休み、男女3人ずつのグループで仲間の祖父母の家に行くことになりました。お目当ては奇祭、蛙祭りです。小さな古びたお社の前には狛犬ではなく、一対の蛙の石像がありました。神職はい…

丘陵の緑が

ベランダから見える丘陵の緑が鮮やかになってきました。逆光になるので、写真ではうまく撮れません。その後ろの山々も色づいてきました。今年はまだウグイスの鳴き声を聞いていません。

『マイ・フェア・レディ』のEPレコード

NHK-BSPで映画『マイ・フェア・レディ』を見ました。中学生のときに、確か有楽座で見た映画です。ヘプバーンの魅力はわかりませんでしたが、音楽に夢中になりました。あのころは一度聞くだけで、ほぼ完璧にメロディーが覚えられたものです。LPレコードが欲し…

唖然としています

前山隆著『移民の日本回帰運動』(NHKブックス)を再読しました。前回私は、といっても約40年前ですが、いったいどこを読んでいたのでしょうか。不勉強な私ですが、その間に得た知識がそうさせたのであれば、あるいは老いが理解を深めさせたのであっても、と…

ハナモモ

よく通る道のわきに見慣れない花が咲いていました。真っ白で満開、とてもきれいで、こんな花を見過ごすわけがありません。どこを見て歩いていたのかな。ハナモモだと思うのですが、自信がありません。やや低いのです。でもハナモモに決めてしまいましょう。

路上の商い - ささやかな、本当にささやかな

わずかな商品を乗せた木製の車を押している小柄なおばあさんがいました。手作りの車は小さく、売っているものは店晒しにされ埃をかぶったように見え、私は立ち止まることもありませんでした。私の母は農村で生まれ、育ちました。家は農家ではなかったのです…

路上の商い - 食べ物屋あれこれ

写真は私の町に、毎朝納豆を売りに来たおばさんです。加藤嶺夫氏が1968年に墨田区向島で撮影したものです。加藤氏の写真集『東京 消えた街角』(河出書房新社)に収録されています。おばさんは向島から白鬚橋を渡り、橋場にやって来ました。天秤棒の前の竹籠…

路上の商い - チャンバラ飴

手動式メリーゴーランドや移動映画館もそうでしたが、物売りはみな一人でやって来ました。例外はチャンバラ飴で、これは大がかりな商売でした。その一行を見たとき、近くの芝居小屋の宣伝かと思いました。道中合羽に三度笠の渡世人、鳥追い姿の女性、尻から…

路上の商い - 移動映画館

私は1952年生まれですので、いくら浅草育ちでも、覗きからくりは見たことがありません。が、何かを見せてお金を取る商売はありました。紙芝居は違います。あれは子供集め、菓子売るために紙芝居を見せるのです。ですから、菓子を買わない子も、後ろの方で見…

路上の商い - 手動式のメリーゴーランド

東京の下町に住んでいたせいか、子供の頃にいろいろな物売りを見ることがありました。今でもわずかに残っている曳き売りの屋台の食べ物屋はもちろん、懐かしの風景としてよく紹介される羅宇屋(らおや)や金魚屋、爆弾あられなどがありましたが、他の土地に…