旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夢の続き

夢はよく見る方です。総天然色で、ときには音楽まで伴った豪華な夢です。
目覚めた後までも覚えている夢は、今年になってから手帳に書き留めるようにしました。


夢の話は、それが見た人にとっていくら面白いものであっても、聞かされる他者の中に像を結ぶことがむずかしく、いたずらに退屈なだけです。島尾敏雄の夢を主題にした小説は好きなのですが、彼の見た夢の記録である「夢日記」は読み通すことができませんでした。


昨年からでしょうか、夢の続きを見ることができるようになりました。
埴谷雄高は、どのようにしたら夢の続きが見られるか、いろいろな方法を試してみたことがあったそうです。
私はその夜のうちであるならば、特別なことは何もせずに続きが見られるようになりました。ただ、次の夜に持ち越すことはまだできません。


それは年を取って眠りが浅くなったことと関係があるのかもしれません。
しかし、「夢の続きを見ていること自体、君の夢の中での出来事なんじゃないかい」と言われれば、それを否定できそうもありません。