旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ジュリーとフレットレスベース

今日の東京は久しぶりに朝から晴天で、これもまた久しぶりにウォーキングをしてきました。


今日の音楽の道連れは沢田研二のベストアルバム「Royal Straight Flush 2」です。全12曲で1曲目は「ス・ト・リ・ッ・パー」、最後に大好きな「コバルトの季節の中で」が入っています。この曲と彼がソロになってからの初めてのシングル「君をのせて」(「天空の城ラピュタ」のエンディングテーマとは同名異曲です)が私は好きです。


「コバルトの季節の中で」は作詞が小谷夏、作曲はジュリー自身で、小谷夏は今年の3月2日に亡くなった久世光彦(くぜてるひこ)のペンネームです。
いつもはボーカルだけを聞いているのですが、ちょっと大きな音量にしてヘッドホンで聞いていると演奏にも耳がいきます。編曲は船山基紀、右チャンネルから聞こえてくるシンセサイザーはおそらく Arp 2600 でしょう。懐かしい音です。
えっ、このベース、フレットレスだよね。今まで気づかなかったなぁ。
1976年リリースの「コバルトの季節の中で」でフレットレスベースがとても効果的に使われているのです。驚きました。


フレットレスベースの名手といえば Jaco Pastorius で、彼は Weather Report のメンバーとして我が国では知られるようになりました。彼が Weather Report に加入したのは1975年のことで、その演奏が収録された「Black Market」は米国で翌年の3月に発売されています。
ということは、船山基紀Jaco Pastorius のフレットレスベースを意識して「コバルトの季節の中で」をアレンジしたことは十分考えられるわけです。


Jaco Pastorius は Weather Report の一員としては2度しか来日していません。私は幸運なことに、そのどちらも中野サンプラザホールで聞くことができました。特に2度目は彼がお目当てでしたので、ステージ上手の前から4列目の席で、彼を間近に見ることができました。
私もフレットレスベースを1台持っていますが、ケースの中で眠ったままです。