旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

新訳文庫本ラッシュで積ん読が増えていく。

翻訳小説ファンの私にとって、ここ数年来の新訳ラッシュ(それもいきなり文庫本)は非常にうれしいのですが、積ん読がどんどん増えていくのには困っています。買ってきてすぐに読めばいいのでしょうが、新訳の場合はなかなかそうはいかないのです。箇条書きにして言いわけを述べましょう。

  1. どれも旧訳で何回か読んでいるのでストーリーはすでに知っている。
  2. 数冊になるものが多いので完結してから読もうと思う。
  3. 読み始めると旧訳と比較したくなるので、それを乱雑極める書棚の中から探し出すのが面倒だ。

どんなものが出版されているのか、思いつくままに記してみます。
岩波文庫は数年前の「ドン・キホーテ」「月と六ペンス」に続き一昨年は「白鯨」を、さらに今年になってから「戦争と平和」を刊行中です。
ちくま文庫ではラブレーの「ガルガンチュアとパンタグリュエル」を刊行中です。碩学渡辺一夫のライフワークとなった岩波文庫版に挑むのは宮下志朗です。
アメリカ文学に強い新潮文庫は数年前にヘミングウェイの新訳を何冊か出しましたが、今秋からカポーティが登場しました。ハードカバーで出していた「冷血」がまず文庫化されました。
光文社文庫では「新訳シャーロック・ホームズ全集」を刊行中ですが、来月から新訳のみによる新文庫が創刊されます。旬のロシア文学者、亀山郁夫による「カラマーゾフの兄弟」などがリストに上がっています。


さて、そろそろ積ん読の山を崩しにかかるとしましょうか。