今月の半ば頃から日野駅前のバスターミナルの金木犀が咲き始め、あたり一面に甘酸っぱい香りをまき散らしています。ＡＴＣの本社はバスターミナルのある日野駅の北側にあります。本社と言いましてもテナントビル（伊藤ビル）の３階の一室で、私を含めて３名が勤務しているだけです。
日野市と聞くと多くの方は土方歳三と新選組を思いおこされるのではないでしょうか。市のキャッチコピーも「新選組のふるさと」となっています。以前は新選組に対して批判的だった私ですが、日野市に住むようになったせいでしょうか、最近ではそうでもなくなってきました。
新選組にゆかりの場所は南側に多く残ります。駅から一番近いのが新選組六番隊隊長だった井上源三郎の墓のある宝泉寺です。ホームの真ん中あたりに立てば古い山門と最近建立された本堂を見ることができます。宝泉寺からはやや離れますが、現在も続く井上家の土蔵を利用した「井上源三郎記念館」があります。
２年前のＮＨＫ大河ドラマ「新選組！」では、殺伐とした新選組の中にあって温かい人柄を感じさせる＜源さん＞を小林隆が好演していました。
井上源三郎は慶応４年（１８６８年）１月５日淀千両松の戦いで死去し、甥の井上泰助が首を持ち帰ろうとしましたが、あまりの重さに近くの寺に埋めたとのことで、宝泉寺に遺骸は埋葬されていません。
