旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

谷中ぎんざで幸せ気分

夕焼けだんだん

昨日は GR DIGITAL をお供に、谷中に行ってきました。根強い人気のある「谷根千」ですが、今回は根と千は省いて、再開発が進む日暮里駅周辺を中心にぷらぷらと歩いてきました。
写真は日暮里の名所「夕焼けだんだん」から谷中ぎんざを望んだところです。階段の途中には、これまた名物の猫たちがのんびりと寝そべっていました。谷中ぎんざのアーチの手前には、若き日の古今亭志ん朝が通ったジャズ喫茶「シャルマン」がひっそりと営業を続けています。


谷中ぎんざのお総菜屋の前はいつ行っても人だかりがしています。私が子供時代を過ごした頃の、橋場の商店街に立っているようです。買い物客は中高年の人が多いのは当然でしょうが、若い人たちも結構います。「明日も来ようか」と若い女性の二人組が話していました。


日暮里駅に戻り荒川区側を展望すると、谷中ぎんざとはまったく違った世界が広がっていました。かって駄菓子の問屋が軒を並べていた場所には高層ビルが建ち、舎人線の工事が空を覆っています。
数年後には再開発も完了するのでしょうが、駅の出口によってまったく違った表情を見せるこの町に、それぞれのよさを残した調和が訪れることを願ってやみません。


お土産はいつもの羽二重団子です。高校生のときに初めてお店で食べました。一緒に食べた友人のYの家は日暮里にありました。味はそのころと変わっていません。5本入りで1218円、あんこが1本多い方を選びました。(ほかに醤油があります。)


谷中への往復の中央線では初めて読む作家、伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」に夢中になっていました。エッシャーの騙し絵がモチーフになっているこの作品を読むと、時空間に歪みがありそうな(いつも通り過ぎるだけだった)仙台に行ってみたくなりました。