旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

なんという偶然!

伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」(ISBN:4101250227)が面白かったので、今回の江刺行きには「重力ピエロ」(ISBN:4101250235)を携えました。仙台が舞台の小説を、そこを通る新幹線の中で読もうという趣向です。


新幹線の席に着くと、早速 iPod でジャズを聞きながらの本を読み始めました。ときどき居眠りをしてしまうくらい快適な読書環境です。
列車が福島を過ぎたあたりで音楽を Roland Kirk にしました。以前の便りに記した「Volunteered Slavery」です。本を閉じ、1曲目のアルバムと同名の曲を聞きます。
読書再開、列車は仙台に近づきます。数ページ読み進むと、本の中にこのアルバムが出てきました。胃ガンで入院する父親を見舞った主人公の兄弟が、病室のラジカセで「Volunteered Slavery」を聞くのです。
なんという偶然でしょう。思わず声を出さずに笑い出してしまいました。


「重力ピエロ」、結末はあれでよかっのかなと些かの疑問もありますが、面白かったです。


関係のないことですが、新幹線のアナウンスでは「列車」または「車輌」ではなく「車」と呼ぶことに初めて気がつきました。