旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

カーネギーホールのピアノ

iPod でジャズを聞くことはあまりなかったのですが、最近はなぜか聞くようになりました。
昨年発売された「thelonious monk quartet with john coltrane at carnegie hall」を聞いていて、ピアノの音のよさに驚きました。さすがカーネギーホールのピアノは違います。録音は1957年11月29日です。


50年代のジャズの録音では、スタジオ収録でもあまりよくないピアノを使ったものがままあります。響きが悪く、時としてペダルを踏むギコギコという音までが聞こえてきます。ジャズクラブで収録されたものはもっとひどく、アップライトや調律がきちんとされていないものまであります。ひどいピアノで弾かれた名演もありますが、やはりいい音で聞きたいものです。


Monk はホンキートンク風の音色を好むようですが、それでもピアノがいいに越したことはありません。このCDでは普段は音数の少ない彼がバリバリと弾きまくっています。Coltrane も絶好調です。音色がよく、流れるような力強いフレーズが尽きることなく続きます。そして Shadow Wilson のシンバルワークがこれまた凄い。至福の時です。
この日は2回のステージがあったそうですから、まだ未発表テープがあるはずです。第2集の発売を心待ちにしています。