旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

トホホな初夢

初夢をいくつか見ましたが、どれも楽しいものではありませんでした。


その中のひとつに、召集令状を受け取るという夢がありました。村上龍の「愛と幻想のファシズム」を久しぶりに再読したことが、そんな夢を見させたのでしょうが、昨今の風潮も影響しているのでしょう。集合する場所が何故か横浜になっていました。


もうひとつはっきりと覚えている夢は、暴力に関するものでした。私は若い会社員で、少し年上の上司から暴力を振るわれるのです。暴力と言っても道端にあった空の植木鉢を投げつけられる程度のものでしたが、それでも後味の悪い夢でした。上司が実在の人物でなかったことには、やや救われましたが‥‥。


「愛と幻想のファシズム」は発売されてすぐに読みました。随分と経済について勉強したんだな、というのが最初の印象でした。主人公トウジが狩猟に秀でていることによってカリスマとなっていくことには違和感を感じましたが、それは今回の再読でも変わりませんでした。
結末はすっかり忘れていましたが、とても文学的で、これも主人公の設定とは相容れないものです。小説としては失敗作でしょう。