旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

芝の河岸まで行ってくらぁ。

昨日は午後から仕事で浜松町まで行ってきました。落語「芝浜」の河岸があった場所です。といっても私は勝五郎のように、ぼてふりの仕入れに行ったわけではありません。*1
私の行ったところは第一京浜沿いにあるビルで、浜松町の駅からそこまでは車の排気ガスや冷たいビル風の吹く中を歩かなければなりません。歩いて楽しい場所ではありませんが、仕事となれば仕方なく、年に何回か足を運んでいます。それに、ずっしりと重い革財布を拾うことがあるかも知れませんからね。


江戸時代の魚河岸といえば日本橋ですが、それは家康が入城してからのことで、芝浜の河岸はそれ以前からあり、「雑魚場」と呼ばれ、河岸の近くて採れる魚を扱っていました。
「芝浜」はよくできた噺ですが、大きな間違いがあります。勝五郎は早朝仕入れに出かけますが、芝浜の河岸は夕刻からしか開いていないのです。あのしっかり者のおかみさんが、いったいどうしたのでしょうか。

*1:「芝浜」の主人公の名前は噺家によって違っています。可樂は留さんでしたが、やはり「芝浜」といえば三木助、それに従いました。