旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

教わることは楽しいな。

渡月橋

ずっと前に二度来たことのある六義園ですが、覚えていたのは大きな石灯籠だけでした。
小学生では日本庭園のよさがわからなかっただろうし、デートで関心があるのはお相手のことだけですから、無理もないかな。


今回、とても印象に残ったのは渡月橋でした。京都嵐山にある有名な橋と同じ名称ですが、六義園のそれは大きな石を2枚並べただけの野趣に富んだものです。深緑色の池に架かる白い石の橋はとてもきれいでした。


嬉しいことがありました。
通りがかりの老人(私も老人ですが彼らは20歳くらい年長に見えました)や職員の人たちが植物や鳥について、質問をしたわけではないのですが知りたかったことを、適切に教えてくれたことです。たぶん間抜け顔で水鳥や樹木を見ている私を「こいつは歳だけはとっているくせに何も知らないな」と憐れに思い、親切に教えてくれたのでしょう。押しつけがましくない彼(彼女)ら物言いも、とても好感が持てました。
生きていくのも捨てたもんじゃないな、とストンと納得をしてしまいました。人の好意が身にしみる年齢になったということでしょう。
おかげでマガモキンクロハジロの名を覚えましたし、ソメイヨシノの寿命やドングリのなる木はスダジイであることを知りました。
知らないことを教えてもらうのは、楽しいものです。


帰りは駒込駅には戻らず、不忍通りを上野方向に歩きました。自動車がひっきりなしに通るだらだら坂で、歩道の幅も狭く、散歩には向かない道です。おまけに下り坂は膝に負担がかかります。


第二回「東京散歩」の終点は日暮里にある、前から入ってみたかった焼鳥屋でした。
結果は「当たり」でした。