先日、とうとう呆けが始まったのかな、と考えさせられた出来事がありました。
都内で飲み、帰宅のため中央線の特別快速に乗りました。途中から座ることができましたので、文庫本を読むことにしました。酒を飲んで眠りこけ、下車する駅を通り越してしまったことが何度もありますので、その用心でもありました。
電車は国分寺につきました。つぎの停車駅は立川です。私の降りる豊田はその二つ先です。
ところが立川駅に近づくにつれて、この電車が立川駅に停車せずに八王子まで行くものと思えてきたのです。そのような電車は実際にはありません。また、中央線には30年近く乗り続けている私ですからそんな勘違いをするはずはないのです。
私は立川で下車しました。すっかり八王子と思いこんでいますので慌てて連絡通路を通り、上り線のホームに立ちました。
これも不思議なことです。立川と八王子の駅はまったく似ていません。ホームに降りたときには無理でも、連絡通路に出れば自分が今いる駅が立川であると気づくのが当然です。
私が間違いに気づいたのは乗車した東京行きの電車が動き出してからでした。国立で降りるとすぐに下りの電車が来ましたので、時間はそんなにロスしなかったのですが、自分に自信が持てなくなって旭亭に帰ってきました。