旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

人間、首尾一貫していないとね。

ATCにおける私の重要な仕事に、電話番があります。取引先からの電話は大歓迎なのですが、断っても話し続けるセールスの電話は実に迷惑です。そのほとんどが電話屋と証券会社で、仕事の邪魔になるほどしつこくかかってきます。


電話屋で一番多いのがソフトバンクテレコムの代理店です。すでに結んである契約を、御社の徳になるように変更したいと、どの代理店も言ってきます。ATCソフトバンクテレコムとの取引が一切ありません。その旨を伝えると「わかっております」と答えて、また同じことを繰り返すのです。
「わかってないだろうが、この詐欺野郎!」と思うのですが、口には出さず、黙って電話を切ります。私は紳士なのです。
かっては勝手に接続機器を取り替えてしまう業者もいたそうですから、それと比べればこんな営業トークは可愛いものなのかもしれませんが、取引においては嘘は許せません。


証券会社では日興コーディアル証券がダントツです。
あれほどの不正をし、自らもそれを認めて課徴金5億円を払ったにも関わらず、東証が同社の上場維持を決定したことには呆れてしまいましが、同社からのセールスの電話がなくなり、仕事がはかどるのはいいことでした。
と思っていたところ、上場維持が発表された翌々日、これで禊ぎはすんだとばかりに、電話がありました。
粉飾決算をする会社とは、お取引することはできません」と述べ、電話を切りましたが、「恥を知れ!」と付け加えなかったことが悔やまれました。


東証マザーズ上場廃止になったライブドアの元社長堀江貴文に対して、実刑判決が昨日言い渡されましたが、それに対して言うべき言葉を私は持ち合わせていません。
ただ、堀江被告がスーツ姿であったことには失望しました。なぜ彼は、トレードマークであった高そうだけど趣味の悪いセーターで出廷しなかったのでしょうか。弁護団も、ブランドファッションに身を固めた敏腕の女性弁護士たちであれば、完全敗訴であっても「腐っても鯛」くらいには見てやったものを、誠に残念です。


不倫騒ぎのときには、取り囲む芸能リポーターたちに対して「オレの常識はお前たちの常識と違うんだよ」と、粋がってみせた長渕剛が、大麻取締法違反で逮捕されると「オレの法律は世間様の法律とは違うんだよ」とは言えず、しおらしくなってしまったように、首尾一貫するってことは難しいのですね。