旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

櫂のしずくも

隅田川

この季節になると、若いミュージシャンたちの桜を歌った曲のリリースが続くことが、ここ数年すっかり定着しています。といっても、私がCDを持っているのはケツメイシの「さくら」だけで、関心はありません。


ちあきなおみの「花吹雪」は大好きです。小柳ルミ子の「桜前線」もなんだかほっとするような曲で、印象に残っています。年齢がわかってしまいますね。


はやり歌以外では、隅田川のほとりで育ったせいか武鳥羽衣作詞、瀧廉太郎作曲の「花」が好きです。

春のうららの隅田川 のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る ながめを何にたとうべき

子供のころ、隅田川にはいつも大学ボート部の競技用のボートが浮かんでいました。レガッタもあったようです。
白鬚橋から見ていると、荷物を運ぶ船と違い、それはとても華奢で、きれいに揃ったオールの動きとともに、ミズスマシのように思えたものです。


もうすぐ、桜橋から吾妻橋にかけて、隅田川の両岸には桜が咲き誇ります。*1

*1:私の子供のころは、まだ「桜橋」はかかっていませんでした。それにしても風情のない名前ですね。「今戸橋」のほうがずっといい。私の通った蓬莱中学校も今戸中学校と統合して、「桜橋中学校」となってしまいました。校歌の作詞者は、大友康平さんだそうです。