旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

滝川とは誰か、再び

昨日と同じお題ですが、まったく違うは内容でご機嫌をうかがわせていただきます。


落語には「崇徳院」以外にも和歌を題材にした噺があります。私が知っているのは「千早振る」だけですが、「陽成院」という噺もあるそうです。
「千早振る」で珍解釈をされた和歌は在原業平の「千早振る神代もきかず竜田川からくれないに水くぐるとは」ですが、まだ聞いたことのない「陽成院」も珍解釈ものとか。こちらでは陽成院の「筑波嶺のみねより落つるみなの川こひぞつもりて淵となりぬる」が使われています。「崇徳院」と同じで、小倉百人一首にある和歌です。
面白いのは、竜田川も男女の川(みなの川)も相撲取りの四股名とされているところですが、解釈のトンデモ度では「千早振る」に軍配が上がるようです。


こんな新作落語を考えてみました。
主人公は新米落語家で、先輩から「崇徳院」と「千早振る」も稽古をつけてもらっています。家でそのおさらいをするのですが、ともに和歌を題材としているので、ふたつの噺が混ざり合ってしまうのです。ここが聞かせどころですが、残念ながらアイデアだけで、まだ中身はありません。立川志らくさんだったら、面白いのを考えてくれそうです。
で、オチは(もうおわかりでしょうが)こうなります。
  「最後の『とは』ってえのな何です。」
  「『とは』とは滝川の本名だ。」
ダメだ、こりゃ。


今日は三遊亭王楽さんの「崇徳院」を聞いてきます。