旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

直してやれよ!

アナウンサーが漢語の読み方を間違えることがたまにありますが、訂正するのを見たことがありません。<差別的>な表現には、すぐにお詫びの言葉やテロップが入りますが、あれはどうしてなのでしょうか。


だいぶ前のことですが、テレビ朝日のサグラダ・ファミリヤ教会のドキュメント番組を見ていましたら、こんなことがありました。現在も建設が続くサグラダ・ファミリヤ教会ですが、そこで働く日本人の彫刻家を取材したコーナーでのことです。
女性アナウンサーの質問に、中年の彫刻家は「ガウディは美術にゾウシが深いので‥‥」と答えました。彼は【造詣】という漢語の読みを知らなかったのです。
それを聞いた途端、私にはいかにもケージュツカらしく見えた彼の風貌が、半可通のおっさんに変貌しました。


アナウンサー以外にも番組のクルーがいるのでしょうから、誰かがそれに気づいたら、すぐにこの部分を撮り直すべきでした。彼女(彼)らが気づかなかったのであれば、編集の過程でその部分をカットすればよかったのです。
生放送ではないのですから、いくらでも手を打てたはずです。テレビ局って<差別的>な表現以外はチェックしないことになっているのかな。


話相手が間違った読みをしたときには、私はたとえ年上の方であろうと注意するようにしています。恥をかき続けさせることは、かわいそうですものね。