旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

人を集める100の魅力

昨日、旭亭の郵便受けに面白いチラシが入っていました。
クリーム色の紙に黒一色で印刷された求人のチラシなのですが、なかなかの出来です。


勤務先は日野市内にある大手企業の工場で、募集しているのはその中で業務を請け負っている別の会社です。
チラシの表にはほかの求人チラシと同じように仕事内容と待遇が書いてあるのですが、案内文から何か切実なものが伝わってきます。「この職場ほどいいところはない」と訴えてくるのです。


この程度のチラシなら見たことがあります。しかし、裏を見て完全にノックアウトされてしまいました。
どんなにこの職場がいいところなのか、なんと100箇条も書かれているではありませんか。*1
よく読むと、ほぼ同内容のことであったり、わざわざ載せる必要のない当たり前のことも書かれているのですが、これだけ並べたということだけでインパクトがあります。


ポール・サイモンの「恋人と別れる50の方法」という曲を思い出しました。でもあの曲には、50の方法は歌われていません。
手元に歌詞カードがないのでうろ覚えですが、女性が男性に対して「恋人と別れるには50もの方法があるのに、あなたって煮え切らない人ね」と、引導を渡すような内容ではなかったでしょうか。


50の方法の50とは、たくさんの比喩に過ぎないのですが、このチラシでは実際に100を並べています。
よって求人チラシの勝ちとします。

*1:101箇条にする洒落っ気がなかったことが、返す返すも残念です。