旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

古都雑感−旅行嫌いの弁

建長寺

中学、高校の修学旅行は東京の学校の定番、奈良・京都でした。
中学のときは、初めての関西旅行でしたので、下調べもきちんとやり、やや興奮気味で出発の日を待っていました。初日は奈良で、法隆寺薬師寺に感動しました。薬師寺での解説は、後に管主となった高田好胤さんでした。高田さんは修学旅行の前にも学校に来て、奈良の古寺についての講演をしてくれていましたので、とても親しみを感じました。


高校のときは、コースがたくさんあり、グループ毎にそれを選択しました。私のグループには毎年関西に家族旅行をしているという寺の息子のH君がいましたので、彼が面白そうなところを選んでくれました。室生寺や万福寺が印象に残っています。
でも、一番楽しかったのは自由行動の一夜でした。一応グループで行動することにはなっていましたが、それは宿を出るときと戻るときだけで、実際は合コン京都篇でした。私は詩人のM君、T1さん、T2さんという四人づれで八坂神社、清水寺を目差しました。*1
えーと、この話の続きは、長〜くなりますので、別の機会にすることにします。


奈良や京都といった古都には楽しい思い出があります。鎌倉にも何度か行ったことがありました。
でも、最近はとんと関心がありません。どうしてなのでしょうか。
ひとつには明治の廃仏毀釈のすごさ(ひどさ)を知ったからでしょう。今に残る古寺の多くが、もとの形を残していないと思えてならないです。
それと、神社というものが建物を重視していないこともあります。建物は憑代ですらないのです。


なんだか今日は理屈っぽくなってしまいました。京都の夜を思い出して、楽しみながら書いていたのですが‥‥。

*1:M君はみんなから<詩人>と呼ばれていました。私も彼の詩を読んだことがありますが、その年頃にありがちな感傷的なものではなく、きちんとした表現になっていました。