旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

森山威男に始まる‥‥

森山威男

富樫さんのことを考えていたら、ジャズを聞き始めたころのことがいろいろ思い浮かんできました。


初めてジャズのライブに接したのは17歳のときです。ジャズ好きの友人、M君が新宿の「TARO」に連れて行ってくれたのです。*1
そこで出会ったのが森山威男さんでした。森山さんは、すでに山下洋輔トリオに加入していたはずですが、そのときの演奏はフリージャズではありません。


その音の大きさに圧倒されました。ドラムの近くに座ったので、演奏が終わっても耳鳴りがしていたほどです。
耳鳴りはトップシンバルのせいです。山下トリオでの演奏で、買ったばかりのシンバルを割ってしまったといわれる森山さんの豪腕が繰り出すのですから、ものすごい音量です。それとバスドラムの音圧。こちらも空気の固まりに殴られるようなものすごさでした。
ほかのメンバーが誰であったか、まったく忘れてしまいました。休憩後のセッションのドラマーは、森山さんではなかったような気がします。


山下トリオでの森山さんを聞いたのは、それからだいぶ後のことです。サックスは中村誠一、場所はお茶の水の「NARU」でした。

*1:彼は「ホットクラブ」例会にも、私を連れて行ってくれました。油井正一さんの語り口が忘れられません。