旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

「キャラバン」が弾けないとね。

2月19日の便りに付けていただいた natunohi69 さんのコメントへの回答が長くなりそうなので、こちらに書くことにしました。今日はギター篇です。


私が中学校へ入学した年は空前のエレキギターブームの年でもありました。町のあちこちから高校生や社会人のお兄さんたちが演奏する「パイプライン」や「ダイヤモンドヘッド」が聞こえてきたものです。
私はビートルズのファンでしたから、ベンチャーズに代表されるインストゥルメンタルグループにはあまり関心がなかったのです。が、ビートルズファンは少数派で、おまけにその多くが女の子でしたから、バンドをやるにはインストゥルメンタルグループに加わるしかありません。
関心はないといっても、実際に演奏してみればそれはそれで楽しいものでした。ジョン・レノンに憧れていましたからリズムギターを弾いていましたが、そのうちに見様見真似でリードもできるようになりました。
あのころのインストゥルメンタル曲のメロディーにはコードを分解しただけのフレーズが多く、和音の知識が多少あった私は数回聞けば簡単になぞることができました。
そんな風にして「霧のカレリヤ」や「春がいっぱい」が演奏できるようになったのです。
「春がいっぱい」はオリジナルのシャドウズではなく、アマチュアだったサベージで聞いたのが初めです。後にGSとしてデビューする彼らですが、テレビの人気番組「勝ち抜きエレキ合戦」でこの曲を演奏したのです。*1


今でも弾ける「難曲」ですか?「何曲もありますよ」って答えたいところですが、私の弾けるのは簡単な曲ばかりなのです。
当時、これが弾ければたいしたものだといわれていた曲があります。ベンチャーズでヒットした「キャラバン」と寺内タケシの「運命」ですが、私はどちらも弾けません。
中学時代の友人のN君はこともなく弾きこなしていました。もちろん彼の愛用のギターはモズライトのコピーモデル、真っ白なモズレーでした。

*1:サベージのメンバーはお金持ちの子弟たちばかりだったようで、すごい楽器を使っていました。寺尾聰フェンダージャズベースを弾いていましたものね。