旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

啓蟄・おけら・足袋

昨日は啓蟄でした。実は私、啓蟄ということばを聞くたびにおけらが思い浮かぶのです。ほら、蟄という字、おけらに似ていませんか?そう思うのは私だけなのかな。
 ♪おけらなぜなく あんよがさむい
こんな歌を小さなころに母から聞かされました。たぶんこの部分だけを歌っていたような気がします。古い童謡なのかな、と思っていたのですが、福助足袋のCMソングであることを最近知りました。作詞はサトウハチローで、私が生まれたころに評判になったようです。福助のホームページで全曲を聞くことができます。


倉橋由美子の「夢の浮橋」に、靴に痛めつけられていない女性の足の描写がありました。単行本発売時に読んだだけなのでほとんど内容は忘れてしまいましたが、とても官能的に描かれていて、十代だった私でもぞくっとした記憶があります。
靴を履いたことのない足は、いつも足袋に包まれていたはずです。もう、そんな女性はいないのでしょうね。


私が以前働いていた会社のそばに、テレビドラマのモデルにもなった古い足袋屋がありました。私の会社の事務職以外の社員は、仕事の都合上その店の足袋を履いていました。男性は紺一色でしたが、女性の足袋にはいろいろな色がありました。
女性の足袋姿っていいもんですよ。