旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

OPBってこんないい音がするんだ。

ジミー・スミスブルーノート時代のジャムセッションものが大好きです。どれを聞いてもハズレがありません。
ヴァーヴ時代はオリヴァー・ネルソンやラロ・シフリンによるアレンジものが多く、あまり聞きこんできませんでした。ところが、ヴァーヴ最後のアルバム「ルート・ダウン」がとてつもない傑作であることに、ようやく気づきました。もしかしたら、マイルズ・デイヴィスのファンク・バンドに一番近かったのは、ジミー・スミスのバンドだったのかも知れません。
ジミー・スミスに駄作なし、ですから彼の演奏については何も言うことはありません。アーサー・アダムスのチャカポコのカッティングはレジー・ルーカスに匹敵します。でも、このアルバムの聞きものはウィルトン・フェルダーのベースです。


フェルダーはサックス奏者としての印象が強く、うまいことはうまいのですがベースは片手間仕事と思いこんでいましたので、きちんと聞いてきませんでした。
あー、こんなにすごかったのか。これじゃロッコ・プレスティアも真っ青だよ。16ではねて、クゥイ〜ンって高音にスライドし、4ビートに変えるなんて、カッコよすぎます。


もうひとつ驚いたのは彼の使っているベースです。これは絶対ジャズベースの音だと思っていたのですが、写真を見るとオリジナル・プレシジョンベース(OPB)を弾いているのです。OPBは最近ではスティングが愛用していますね。
スプリットタイプのピックアップを使用しているプレシジョンベースとはまったく音が違います。このフェルダーのベースの音は、私が最も好む(=使いたい)音です。
以前から興味のあったOPBですが、これは一度弾いてみるしかないですね。でも、ピックアップは埋め込み型で親指を置くのが難しそうだし、バックコンターもないし、弾きづらそうだなぁ。


Root Down

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