旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

飲まないことの効用

昨日は月曜日、私にとって一番酒を飲みたい日なのですがぐっと我慢しました。というのは嘘で、本当はただ飲まなかっただけです。
昨日の「旭亭だより」では屁理屈をこきましたが、なんとなく飲まなかったというのが実情でした。でも「違うんじゃないかな」とも思うようになってきました。(どうせまた飲みだすのでしょうから)必然とまではいいませんが、その必要は自分が求めているようなのです。


仕事を持っていると、自由になる時間は休日以外は出勤前と帰宅後しかありません。私は朝型ですので、出勤前の時間を、この便りを書いたり、メールに返信したり、本を読んだりして使っています。晩酌(=夕食)後は風呂に入り、ミステリなどを読むか音楽を聞いて、早めに就寝しています。帰宅後の時間は仕事の疲れをとるくらいにしか考えていなかったのです。
酒を飲まない夜は、手にする本が違ってきました。意識したわけではないのですが、いつの間にかほったらかしにしてあった本を探してきて読んでいるのです。
昨夜からは福田恆存の「人間・この劇的なるもの」を読み返していますし、買ったけれども一頁も読まずに終わると思っていたトロツキーの「ロシア革命史」なんて本まで、書棚の奥から見つけてきて机の上に積んでおく始末です。
さてさてこの先どうなるかはわかりませんが、酒を飲まない自分がどんなことを始めるのか、ちゃちゃを入れないようにして見守ってやることにします。


人間・この劇的なるもの (新潮文庫)

人間・この劇的なるもの (新潮文庫)