旭亭だより

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読書の今

飽きっぽい私ですが、どうしたことか、日本の宗教史に関する読書を継続しています。
明治政府による神仏分離が日本人の宗教意識をどう変えたのか、に関心をいだいたのがきっかけでした。現在は分離以前、神仏習俗についての本を何冊か読んでいます。
この分野、おもしろすぎてちょっと不安になります。古代ミステリのような本もあり、著者はホントに学者なのかな、なんて心配になっちゃうこともしばしばです。でもそんな本は、それとわかって読めば息抜きになります。


日本独自の神仏習俗が、宗教上の出来事というだけでなく、古代人の意識の変化や生産の拡大などと深い結びつきがあることを知ったのは大きな収穫でした。また、御霊信仰がその文脈の中であらわれてくることもよく理解できました。
が、ここに長く留まっている気はありません。もう少し学んだら、近代に戻ってきます。そこで、くっついていたものを無理にはがしたらどうなったのかを考えるつもりです。


神仏分離ですべて廃寺になったはずの神宮寺ですが、現存するものがあるそうです。