旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

みたかdeきいたか

みたかdeきいたか

昨日は柳家紫文さんのライブ「みたかdeきいたか」(at 文鳥舎)に行ってきました。寄席以外で紫文さんを聞くのは初めてです。


お弟子の柳家小梅さんがオープニングアクトです。一年ほどブランクがあり、復帰したばかりとのこと。
地のしゃべりに素顔が出てしまい、それに気づいてあわてて直すという、藝とはげにむずかしいものよな、とつくづく感じさせられた幕開きでした。でも「さのさ」はよかったですよ。


続いて紫文さんの登場です。軽妙なトークののち、落語ネタを新内にした「応挙の幽霊」が始まりました。
新内以外にもいろいろな音曲が散りばめられていますが、酔った幽霊が歌う新内が色っぽく、落語ではできない粋な藝になっていました。語り口調に三亀松師の影響がはっきりとみられますが、もちろん意識してのことでしょう。
短い休憩を挟み、後半は先ず都々逸です。時事ネタはともすると引いてしまうものですが、しっかりとヒネリがきいていますので、楽しく聞けました。
さてお待ちかね、紫文さんの名を一躍有名にした「長谷川平蔵」です。客席には今日初めてこれを聞くという人が何人かいましたので、「困ったな。今日は特殊な長谷川平蔵をやるつもりだったんだけど‥‥」と言いながら唐辛子屋三部作が始まりました。
長谷川平蔵」のおもしろさは繰り返しにあります。初めての人もすぐにそれに気づき、会場は大爆笑となりました。特に「隠れ切支丹」は大受けでした。
長谷川平蔵」とその別バージョンのあと、二度目の落語ネタ「紀州」でステージは終わりました。


打上げで紫文さんに挨拶し、【江刺寄席】では「長谷川平蔵入門編」をお願いしてきました。