旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ピッチのせいかな

秋らしくなってきたせいか、室内楽をよく聞いています。
このごろは50年代にヨーロッパで録音されたものがお気に入りです。もちろんモノラルです。
コロムビアレーベルなどにはアメリカで録音された優れた演奏も残されているのですが、最近はあまり聞くことがありません。どうも、ピッチの違いに原因がありそうです。
現在でもヨーロッパとアメリカではピッチが違うそうですが、かってはどちらもさらに低かったと、何かで読んだことがあります。
今よりもだいぶ低いピッチによる演奏が、私の耳にはここちよく聞こえるのでしょう。


室内楽だけでなく、ピアノの古い録音も好きです。ギーゼギングのモーツァルトやソロモンのベートーヴェンは、ずっと愛聴しています。なんでも、俳優の加瀬亮さんはギーゼギングがお好きとか‥‥。
でも、バッハの鍵盤音楽は最近のものが好きです。現代のピアノの音の方が、バッハの音楽の魅力の隅々までも引き出してくれるからです。
チェンバロは、音自体もそうなのですが、弦をひっかく音が大きくて好きになれません。フォルテピアノも滑舌の悪いセリフを聞くようで、ダメです。


交響曲は4番しか好みでないブラームスですが、室内楽はどれもいいです。美メロの神様、シューベルトも最高です。構成力に欠けるなんて、勝手に言わせておきましょう。
というように、どんな音楽を聞いてもミーハーな(こんなことばしか浮かばない自分が恥ずかしい!)私です。