出張帰りの新幹線では、久しぶりにキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」を聞いていました。
何十回も聞き、すべてのフレーズを覚えているといえる作品ですが、一度雪景色の中で聞いてみたかったのです。冒頭の、水滴が地に落ちていくような旋律が、そんな風景にぴったりだと以前から思っていたからです。
「俗だね」といわれればまったくそのとおりで、何を聞いているのか他人にはわからない携帯オーディオだからできたことではあります。
二十年くらい前にNHKで見た、桂離宮の四季を記録した番組でも「ケルン・コンサート」の冒頭が使われていました。プロでもこんな安易なことをするのですから、町工場のおっさんが出張帰りに、雪を見ながらうっとりとしているのも、許されるのではないでしょうか。
でも、先日も書いたように、山を一つ越すと雪はやんでしまったのですが‥‥。
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