旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

そちもワルよのう。

仲入り前に色紙の抽選がありました。残念、今回も外れてしまいました。


NHK新人演芸大賞本戦の常連(褒めことばにはならないか)古今亭菊六が登場しました。菊之丞の弟弟子で、ふたりの師匠は艶笑噺が得意な円菊です。
なんと演目は「豊竹屋」ではありませんか。この噺を圓生以外で聞くなんて、それも三十歳になったばかりの二ツ目が演るなんて、驚きました。
ちゃんと義太夫になっています。マクラで踊りを習っていると語っていましたが、この人は音曲も師匠についているのでしょう。感心しました。


主任は柳家喬太郎、喬さまです(なんて誰も言っていないって)。
仲入り前に楽屋入りしたとのことで、それをマクラにふって始まったのは「禁酒番屋」。
番屋の意地汚い侍を、時代劇に定番の悪役をさらにデフォルメさせて演じます。お約束のせりふ「そちもワルよのう」も憎々しさを通り過ぎてしまうほどです。これぞ喬さまワールド!
せしめた酒をうまそうに飲む番屋の侍、その顔が、なんと赤く変わっていくように見えるから不思議です。
いやー、たっぷりと笑わせていただきました。


次回のアミュー笑ホール寄席は10月16日とのこと。【江刺寄席】と同じ週です。柳家三三が出演するのも一緒ですから、すわ興行戦争勃発か、なんてことにはなりません。
アミュー笑ホール寄席同様、10月11日の【江刺寄席】もよろしくお願いいたします。