旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

鴻池

江戸時代の両替商、鴻池についてはその名前を知るくらいです。枝雀さんの落語に「鴻池の犬」がありましたが、あまりおもしろい噺ではありません。
その鴻池が取引先であるという夢を見ました。


幕府が瓦解し大名貸の取立ができず、店を閉めるしかないと、鴻池の番頭が泣いてきたのです。「ですから、あなたの勘定もチャラにしていただきたい」というわけです。
おそらく明治初年のことなのでしょうが、私が鴻池に何を納めていたのかはわかりません。が、結構な債権があるのです。


「番頭さん、とりあえず一筆入れてください」と応えたのですが、私ははなから取立を諦めているようでした。あの篤実な番頭さんがそういうのなら、しょうがないだろうと思ってしまったのです。
その後、鴻池の当主(十代目善右衛門なのですかね)に会い、お店(たな)の立て直しに合力することを約束するのですが、太っ腹な豪商になった気分が目覚めてからも抜けません。


こんな日にお金を無心されたら、断ることはないでしょうね。