旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

たわいない話

リトル・リチャードは同性愛者ですが、私には同性愛者の知人が多く、自分では偏見を持っていないつもりです。


高校生のときに、上級の男性から「好きだ」と言われたことがあります。それが冗談ではないことはわかりました。と同時に、驚きもしませんでした。当時、ランボーを愛読していたからでしょうか。
校舎の屋上にいましたので、下でラケットの素振りをしているテニス部の一団を指さし、「ぼくはあの中にいる女の子が好きなんです」と答えたような気がします。


同じころ、男性に興味のない同級の女性の友人がいました。帰る方向が同じなので、よくおしゃべりをしながら歩いたものです。一本しか傘がないときは、相合い傘でした。
「噂されてるよ。困っちゃたなー」と彼女。
「いっそ、手を繋いで帰らない?」と私。


彼女は同性愛者ではなかったのかもしれません。恋愛や男性を恐れていたとも思えるのです。
彼女と一緒にいるときには、とても安らぎを感じました。彼女はボーイッシュでとても魅力的なのですが、それを照れもせずにじっと見つめていられたのです。
なんて書くと、自分の中の女性性を彼女に投影させていたと言われそうですね。


彼とも、彼女とも、学校を離れてからはつきあいがなくなってしまいました。