最近この便りに、本について書くことが少なくなりました。
新刊を買わなくなったのが一番の原因です。新刊って、誤植を含めて突っこみどころがたくさんあるでしょ。
でも、アラを探すような読書はやめることにしたのです。品性がどうのこうのという問題ではなく、持ち時間がすくなくなってきましたので、無駄を減らしたくなったからです。
きちんと勉強をしてきた人なら、どんな読書でも許されるでしょうが、知りたいことのほとんどを知り得ていない私には、まともな本とのつきあいが必要です。
そういった本は理解するだけで一苦労ですし、思いつきでは感想も書けません。
そんなわけで、本の話題が減ってしまったのです。
今はC・ダグラス・ラミスの「内なる外国」(ちくま学芸文庫)を読んでいます。一度挫折した本なので、「『菊と刀』再考」と副題にありますように、ルース・ベネディクトの本と併せて読んでいます。
手持ちの「菊と刀」は長谷川松治によるロングセラーの訳本ですが、光文社古典新訳文庫の角田安正訳にも目を通してみるつもりです。
昨日、久しぶりに(例のお酒を買いがてら)古書店に行ってきました。古い新書を探したのですが、リストの中の1冊も見つけることができませんでした。