旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

なんでミコヤン?

すてきな書店ビルの夢を見ました。二度目です。


回転式のドアを入ると左側に文藝書のコーナーがあります。量はそれほどではないのですが、読みたくなるような小説ばかりが並んでいます。なぜか、斎藤美奈子の「妊娠小説」で取り上げられた本のコーナーがありました。
ちょっと照明が暗いのが難点かな。今回は隣がめあてでしたので、ここでは買い物はしません。


隣は古書店で、会計が別になっています。新刊本の大型書店に、古本屋が間借りしているようです。前回の夢ではここが気に入り、長居して、専門書のコーナーには行けませんでした。


古いタイルの床に白熱灯の照明、いい感じです。
戦前の海外旅行案内が並んでいました。パラフィン紙に包まれた淡い色の表紙は適度に退色し、いい色合いになっています。たぶん、私が以前持っていた中島敦の南方通信の本が元ネタでしょう。どれか1冊、買おうかな。


「このコミックの主人公、あなたにそっくりですね。」
店員から声をかけられました。彼女の前の平台には、古いアメリカンコミックが積まれていました。それだけでなく、同じ主人公の絵本やグッズもたくさんあります。
「この子、ミコヤンていうのよ。」
ミコヤン、そりゃソ連の老練な政治家ではないですか。どう考えても boy meets girl ものみたいなコミックの主人公の名前にはふさわしくありません。
しかし、ソバカス顔のミコヤン君、確かに私の子供時代にそっくりです。もしかして、オラってハーフ?


そのほかにも、手元に置いておきたくなるようなきれいな本がたくさんありました。どうやらすべてが戦前の本のようです。
どの本もとても大切に扱われており、個人のコレクションのように感じられます。どんな人が集めたんだろう。


というわけで、今回も先には行けませんでした。次回こそ!