旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

【江刺寄席】開演まで

高座から客席を望む。

前日の昼に一旦雨があがったのですが、夜半にまた降ってきました。当日は晴れとの天気予報を信じて、てるてる坊主は作らずに布団にもぐりこみました。


ピーカンです。宿で朝食を、気合いを入れるため、いつもより多めにとりました。一膳のご飯を二膳に、それも二膳目は卵かけにしたのです。
が、食べ過ぎました。こんなときは散歩に限ります。近くの人首川の土手を歩くことにしました。水面(みなも)は鴨だらけです。水をかく水鳥の足を見るのが、実は大好きな私です。かっわいいな、けっなげだね、でしょ。


さて、宿に戻りカメラ2台を携えて会場のささらホールに向かいます。
まだ9時なのですが、すでにお客さまがひとりお見えになっていました。開場は4時間後です。エントランスで待ってもらうことにしました。


11時、スタッフ全員が集まり結団式です。高座返しをする小学生のかわいいお茶子さん(社員のKくんの娘さんです)とそのお母さん(いうまでもなくKくんの奥さんでもあります)もいました。
高野館長、ATCの小野寺所長の連絡、注意事項に続いて私の挨拶です。これがいつも取留めなく、話し終えてから毎回赤面をしております。
小野寺と私は出演者を迎えに水沢江刺駅に出発です。


みなさん、無事到着しました。
あれっ、緊張感が漂っている。どうしたのかな。


開場に着くと、すぐに舞台と音響のチェックが始まりました。高座の位置と高さにダメが出て、作り直しです。
ピリピリとした空気はますます高まるばかりです。今回は若手による一門会で、ゲストのナポレオンズボナ植木さんは好の助さんのお父さんですから、和気藹々とした雰囲気で進行するものと思っていたのですが、そうではないようです。親しさを藝に持ち込まないのがプロの所以なのでしょう。
ATCのHPに私は「鎬を削る話藝の競演が期待できます」と書いたのですが、どうやら今回の【江刺寄席】はその期待に応えてくれそうです。


客席できつつきさんがシャドーボクシングをしていました。話しかけると「ボクシングが大好きでジムに通っていたこともあるんです。気持ちが高ぶってくると体が自然と動いちゃって」との答えが返ってきました。爆走するきつつき節が聞けそうです。


あっという間に開場時間となりました。出演者は楽屋に入り、スタッフは所定の位置につきました。
第五回【江刺寄席】の開幕です。