旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

フォルテピアノで聞くモーツァルトのピアノ協奏曲

マルコム・ビルソンがフォルテピアノとハンマークラヴィアを弾く、モーツァルトのピアノ協奏曲のボックスセットを買いました。オーケストラはガーディナーが指揮するイングリッシュ・バロック・ソロイスツです。


モーツァルトのピアノ協奏曲って、人類へのすてきな贈りものじゃないですか。美しくて、楽しくて、ちょっぴり哀しい。
レコード、CDはたくさん持っていますが、ピリオド楽器によるものはわずかしかありません。楽しい演奏がないのです。また、フォルテピアノの音の貧弱さも気に入りませんでした。


実は今回の買い物、はじめての全曲セットでした。今までは全部バラ買いをしていたのです。
好きでもない古楽器によるボックスセットを購入した理由は、いつもの通り安かったからです。それと、指揮者がガーディナーでしたから、ただの復活狂言ではないことを期待したのです。


正解でした。オーケストラは現代楽器による演奏とさほど変わりません。フォルテピアノは相変わらずの音ですが、ビルソンは、これも現代のピアノのように弾きまくります。ただ音量がありませんので、弦楽器の音にかき消されそうになりますが、そのかそけき音に耳をすますとき、これは古楽器による演奏であったことをやっと知るのです。


次は現代ピアノによるボックスセットを数種買うことにします。マレイ・ペライヤは外せないね。


Piano Concertos

Piano Concertos