旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

神楽坂で春風亭美由紀を聞く

春風亭美由紀姐さん

昨日は友人のアマチュア落語家、扇家一八さんの還暦記念落語会に行ってきました。会場は神楽坂の毘沙門天の書院です。
一八さんの「あたま山」「火焔太鼓」でお仲入り、ヒザが春風亭美由紀姐さん、「明烏」でお開きという番組でした。先日も書きましたように美由紀姐さんは私の名代で、私自身はなにもしないくせに、自分が出演するようなどきどきする気持ちを味わうことができました。役得だね。


美由紀姐さんの高座は一八さんの還暦を寿ぎ「木遣りくずし」で始まりました。
自己紹介に続いて、トリネタ「明烏」にあわせ吉原についてのおしゃべりと唄が続きます。その後、都々逸を数曲披露し、大相撲九州場所初日にちなんで小唄「勝ち名のり」。「あれは寄席では(馴染みがないので)唄えませんね」と後で語ってくれましたが、めったに聞けない小唄が聞けて大満足でした。


会場にCDをかける設備がなかったので、これで終わりかと思っていましたら、口三味線と唄、それに踊りというひとり三役で「奴さん」を踊ってくれました。
それに加えて、なんと美由紀姐さんは一八さんの出囃子まで弾いてくれたのです(「松の緑」と「元禄花見踊」)。一八さん、感激していました。
昨年の【江刺寄席】と重なった曲目は「木遣りくずし」だけ。語りも自己紹介以外はタイムリーな話題で、春風亭美由紀という音曲師の力量に改めて感心いたしました。


美由紀姐さんは打ち上げにも参加してくれました。多くの女性客の質問に丁寧に答えていた姐さんには、きっぷのいい高座姿と違った、仕事を持つおとなの女性の魅力がありました。
ホントはもうひとつ書いておきたいことがあるのですが、来た人だけが知っている、ということにしておきます。とってもいい話なんだけどね。
(写真は昨年の【江刺寄席】のものです。)