昨年は驚くほど安価なクラシックのCDのボックスセットを買いあさっていましたが、そろそろ新しい音楽が聞きたくなってきました。その第一弾として買ったのが、1月に出たお題のCDです。
新聞の紹介で知ったグループで、クラブジャズとか書かれていましたが、クラブに縁のない私でも楽しめる音楽でした。
ピアノトリオ+パーカッションの四重奏団(「カルテット」と書けよ)ですが、このアルバムではほとんどの曲にホーンセクションが加わっています。また、菊地成孔ほかゲストも多彩です。
今風のジャズで、どの曲もキチンとアレンジされています。でも、しっかりと(長すぎない)アドリブも入っています。
オリジナル曲が並んでいますが、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」がカバーされていて、なかなかの出来です。ブラッド・メルドーやバッド・プラスなど、ロックナンバーはジャズのレパートリーに欠かせなくなってきたようです。嚆矢はハービー・ハンコックかな。
ドラムズとパーカッションのアンサンブルがすてきです。おまけのようなパーカッションが多いのですが、全然違います。こんなリズム隊と一度でいいから演奏してみたいなー。
商売柄ベースが気になりますが、ほとんどウッドで弾いていますので、エレクトリックしか弾けない私には評価できません。でも、パーカッションをバックにしたソロにはぐっときました。
女性ヴォーカルが入った曲がありますが、日本語の歌詞が陳腐でいただけません。それだけでひいてしまいます。(渡辺)貞夫さんもそうなのですが、ジャズアルバムのオリジナル曲の歌詞にはロクなものがありません。
付録のDVDのライヴ演奏で、マイルズ・デイヴィスの "So What" をあえてホーンセクション抜きで演奏するなんて、やってくれます。
- アーティスト: quasimode
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2011/01/26
- メディア: CD
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