旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

はちゃはちゃの

井上ひさし全芝居」(新潮社)の一巻目を読んでいます。第三巻の前半までは、ほぼ刊行されたときに読んでいたようです。
「表裏源内蛙合戦」の中のひとつのセリフを覚えていました。このフレーズ、ここに入っていたんだと、懐かしい思いがしました。


江戸の物売りが次々に登場するシーンの最後は夜鷹です。
「はちゃはちゃのおまんでござい!」
次の場では歌比丘尼があらわれ、似たセリフをたたみかけます。
「はちゃはちゃのおまん、おやりなんし。」


ほかの売り声は実際にあったものが使われているようなのですが、このふたつのセリフはどうだったのでしょうか?観客をコケさせるキメの場で使われていますから、井上さんの創作のような気がするのですが……。