旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

「ガッツリ」はやだ。

新聞の見出しに「ガッツリ」を見つけました。ガックリです。まあ、新聞の見出しには荻野アンナ程度のダジャレがよく使われていますから仕方がないのでしょうが……。と、納得しないよ〜ん。
新聞上での流行語やダジャレの使用には、「おれっちよー(あたいねー)、インテリなんだけど結構くだけたとこもあんだぜ(あんのよ)」という得意げな顔が見え隠れしていて、私のような無知識人には不快です。


実は私、「ガッツリ」というのは「ガッチリ」が訛ったネット用語だとずっと思っていました。方言だと知ったのはごく最近のことです。
東京下町方言のネイティヴである私ですが、ネイティヴ同士の会話以外には使わないことにしています。「しゃべってみて」と望まれれば、披露しちゃいますけどね。決まって「落語に出てくる長屋の住人みたいだね」という感想が帰ってくるのですが、実際に長屋で暮らしていたのですから当然のことです。
私は、方言は限られた場で使うものと考えています。文章であれば、話体にのみ使用が許されるものでしょう。


沖縄の老女を「おばあ」と呼ぶことが一般化していますが、これも私には不快です。「おばあ」を使う人が、他の地方の老女を「ばっぱ」とか「ばば」とか、そこの方言で呼ぶのならまだ許せるのですが、そのようなことはありません。「おばあ」は流行語なのです。


流行語は、そのことばと、そのことばを使う人を馬鹿にするとき以外には、使わないことにしています。