旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

主語の省略

日本語の特色として主語の省略がよくあげられます。確かにそうで、「源氏物語」などでは注釈者によって主語が補われているテキストが多くあります。そうでなければ、私のような者はお手上げです。


私の聞くアメリカのロックには、知らない単語はそれほど出てきません。にも関わらず、私にはほとんど意味がわかりません。(今日は意識的に主語を入れているなー、こいつ。)スラングが多いというよりは、簡単な単語を組み合わせた口語表現を私が知らないからでしょう。


昨日は久しぶりにブルース・スプリングスティーンの「アメリカに生まれた」をターンテーブルにのせました。(おいおい、アルバムのタイトルまで日本語にすることはないだろう。素直に"Born in the U.S.A."と書けよ。)
「河(The River)」とこのアルバムは私の愛聴盤で、歌詞もほとんど覚えています。


そういえばスプリングスティーンの歌詞では、主語が省略されることが多いよな。「アメリカに生まれた」だって正確には"I was born in the U.S.A."だし……。(そう歌われている部分もあります。が、"I was"はノリをよくするために、休符の部分にアドリブではめこんだような感じがします。)


ロックはすべてといっていいくらい一人称で歌われます。そのために主語を省略し、動詞から歌いはじめるのでしょうか。それとも、日常会話では一人称の主語は省略されるのでしょうか。
アメリカ人の友人はいないので、映画でそれを確認すればいいのですが、とても会話のスピードについていけません。
とりあえずロックの場合は、動詞の過去形ではじまったなら"I"が省略されているとみて、間違いはないようです。これで少しは理解できるようになるかな。


Born in the USA [Japanese Vinyl Replica Edtion]

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