第六回【江刺寄席】に出演する三遊亭歌太郎さんが「ＮＨＫ新人演芸大賞」の決勝に進出することになりました。今年は東西８２名の落語家がエントリーしたそうです。決勝に出られるのはわずか５名。確か歌太郎さんは今回がはじめての決勝進出のはずですが、こうなったら優勝してもらいたいものです。
第二回【江刺寄席】の主任（トリ）は、歌太郎さんの師匠である歌武蔵さんでした。会がはね、打ち上げがはじまってから少したつと歌武蔵師匠の携帯が鳴りました。当時はまだ前座で、歌ぶとの名であった歌太郎さんからの電話です。「仕事が終わると必ず報告してくるんですよ」と、元力士である大柄な歌武蔵師匠の相好を崩した姿が忘れられません。
歌ぶと君のはきはきとした口調が好きだった私は、二ツ目になったら【江刺寄席】に来てもらいたいとそのとき思ったものです。それが実現し、おまけにこんな嬉しいニュースまでつれてくるなんて、席亭冥利に尽きます。
同じく今年の【江刺寄席】に出演する立川志ら乃さんは2005年の「ＮＨＫ新人演芸大賞」の優勝者です。おふたりの競演、楽しみです。
