最近、音楽の中にうまく入りこむことができません。
新しいCDから遠ざかっているせいかと思い、ECMレーベルで評判のいい最新録音のものを数枚聞いてみましたが、どれも途中で飽きてしまいました。そうなれば慣れ親しんだレコードを聞くしかありません。
ブルックナーの九番がいいかな。一番好きなカール・シューリヒトの盤でお願いね(おいおい、誰に頼んでいるの?)。
すーっとしみこんできました。
ほかの指揮者で第二楽章だけを聞くことにしました。はじめて買った九番は確かメータ、ウィーンフィルの盤で、まだ手許にあります。手持ちの中で一番古い録音は、クナッパーツブッシュのものかと思っていたのですが、今聞いたシューリヒト盤でした。反対に新しいのはヴァントとベルリンフィルによるCDで、1998年の録音です。
ブルックナーがブラームスより年上であることに、私はずっと気がつきませんでした。マーラーと同世代だと決めつけていたのです。音楽を虚心になって聞けば、わかりそうなものですが。
ヨッフム、バイエルンのものなど、ブルックナーの交響曲はアナログ盤も結構残っていて、嬉しくなってしまいました。