加藤郁乎氏が16日に亡くなりました。
若いころに雑誌「現代詩手帖」などで氏の作品を読んだことはありましたが、難解で、私には歯が立たないことがわかり、ずっと遠ざかっていました。
氏の訃報に接したときに、私は氏と飯島耕一の共著「江戸俳諧にしひがし」(みすず書房)を読んでいました。氏の読者ではない私がなぜか求め、数年間読まずにおいた本です。なにか不思議な感じがいたします。
実は氏の著書「江戸俳諧歳時記」上下巻も手元にあります。老後の楽しみになるだろうと、平凡社ライブラリー版が出たときに買っておいたのです。末永く手元に置かれる本となるでしょう。