旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

子供を「虐待」から救うには

数日前の便りに「公私ともに考えることがいくつかできてしま」ったと書きましたが、そのひとつについて、記すことにいたします。まだ進行中のことなので、ぼかした表現となります。
身近な子供が親権者から暴力を振るわれていることがわかったのが事の発端でした。そのようなニュースが読まれると、耳をふさぎたくなるほど小心者の私が、側面からですが子供の虐待問題に取り組むことになったのです。
「虐待」と書きましたが、親権を剥奪できるような虐待と認定されるには、現状では子供が命に関わるような怪我をしないかぎり難しいと弁護士から聞きました。幸いなことに私の知る子供はそれほどの怪我ではなかったのですが、そのために、暴行は「躾」のうちであると保護した児童相談所は考えたようです。
「ようです」としか書けないのが、歯ぎしりをするほど悔しいところです。保護された子供には身内でも会うことができません。それだけでなく、親権者でなければ児童相談所の担当者にさえ会えないのです。児童相談所は親権者とのみ話し合い、子供の処遇を決めるのです。
子供の虐待死の報道に接するたびに、その子の身内は何もできなかったのかと疑問や怒りを感じていましたが、このような壁があったのです。子供を救う一番の方法は、公的なものを排除することなのかもしれません。