旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

魔王使いの目

スペインのオルタナティブ・フラメンコ・バンド、オホス・デ・ブルッホが昨年解散していたことを知りました(お題はバンド名の訳です)。傑作アルバム「テチャリ」リリース後のライブを収録したCDとDVDによる「テチャリ・ライブ」が無性に聞きたくなりました。実は数日前からしまい忘れたそれを探していたのです。灯台もと暗し、手の届くところにありました。早速DVDを見ることにしました。
私はこのバンドについて、バルセロナのストリート出身ということ以外何も知りません。演奏は熱く、聞く者を幸せにしてくれる最高のバンドでした。
音楽は渾然としています。ヒップホップやインド、中近東などの音楽も取り入れ、それでもこれはフラメンコなんだと感じさせられました。フラメンコという音楽の成り立ちには、(ヒップホップは別にして)そのような音楽と関わりがあったのではないかと想像しています。
リズムの洪水です。ドラムやパーカッションだけでなくスクラッチ、ヒューマン・ビート・ボックスというリズム隊に、フラメンコ・ダンサーによるバイラ(タップダンス)やパルマ(手拍子)までが加わるのです。ホーン・セクションはアフロ・キューバン、こんな音楽は聞いたことがありません。
買い忘れたオホス・デ・ブルッホのアルバムを集めることにします。


テチャリ・ライヴ(DVD付)

テチャリ・ライヴ(DVD付)