旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

本に口紅!

ボヴァリー夫人」を再読しようと、書棚の奥から引っぱりだしました。生島遼一訳の新潮文庫です。
献辞に目を通し、さて本文です。見開きの頁の左側から第一部がはじまります。当然右側は白紙、のはずなのですが、うっすらと赤いものが二筋見えるではありませんか。
どうやら口紅のようです。キスマークがついているのです。そのような意匠のわけはありません。
昭和62年の37刷、古書店で買った本ではありません。初読(こんなことば、あるのかな?)のときには気づきませんでした。
あたしー口紅つけないしー、本はきれいに読む方だからー、ほかの誰かがつけたのに決まってるぢゃん。もー許せない、プンプン。でもさー、わざわざそんなことする人っているのかしら?
本が「ボヴァリー夫人」ということがミソなのでしょうか。「チャタレー夫人」だったらもっとよかったのに。
それにしても不思議です。