旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ラブレー、読めるかな?

8年前の第1巻から発売時に購入してきた宮下志朗訳の「ガルガンチュアとパンタグリュエル」(ちくま文庫・全5巻)ですが、いつもの通り「全部揃ったら読むからね」と書棚の奥で休んでもらっていました。いつ完結するかわかったもんじゃないし、そのうちに本の方でオラのことを忘れてくれるさと、だったら買わなきゃいいのに、すっかりシカトを決め込んできました。
ところが苦節7年(お前が言うなよ)、昨年の5月に最終巻が刊行されてしまったではありませんか。舌打ちをしながら書店で求め、でもまだ心の準備ができていないのことよと、気にはなるのですが無視し続けてきました。
しかし、今朝突然に「時節到来」と叫ぶ声がどこからともなく聞こえてきました(そりゃ幻聴だよ、大丈夫?)。なんの時節到来かはわからないのですが、私は即座に、かつきっぱりと応えました。「ラブレーさん、お待たせ」と(それでこそ漢。誉めてつかわす)。
ドン・キホーテ」より古い西洋の小説を読むのははじめてです。最後までたどりつけるか、いささか心許ないのですが、そんなときはこの便りで公言し、自分にプレッシャーをかけるのがオラの常套手段です(成功率は5割以下ですが)。
まあ、ガルガンチュアの部分だけならなんとかなるでしょう。


ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫)

ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫)