旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

若冲と漱石の書

今日のNHKの「日曜美術館」は、再放送の本編と特別編のアートシーン両方で江戸時代の絵画を取り上げていました。どちらも個人のコレクションで、井浦新さんの力の入ったコメントに好感が持てました。ふたつのコレクションには共通する画家が何人かいました。そのひとりが当代大人気の伊藤若冲です。
三十年くらい前に若冲の購入を考えたことがありました。達磨図で名前も印もありません。表具は安物で保存状態も最悪でした。が、値段は私にも手の届くものでした。
翌日、見に行くとすでに売れていました。そうなると余計に欲しくなるのが人情ですが、そのときはあっさりと諦めることができました。同じころ、同じような値段の漱石の書にも出会ったのですが、こちらは今でも買えばよかったと悔やんでいます。