山中恒のボクラ少国民シリーズは、刊行当初から読もうと思いながら、結局は一冊も購入したことがありません。最近になってどうしても読みたくなってきました。古本で安く手に入りそうなので、揃えることにしました。
私は彼の作品を今までに二冊しか読んだことがありません。一冊目は小学生のときでした。
「サムライの子」ははじめマンガで読みました。作画はつのだじろうだったような気がします。原作者の名前は覚えていませんでしたが、書店で同名の本をみつけ、すぐに買いました。
もう一冊は典子夫人との共著「間違いだらけの少年Ｈ」です。ただ、私の関心は山中夫妻と別なところにありました。美術家として成功した妹尾河童が、なぜあのような、どう考えてもありえないことを書いて、自分の家族を「聖家族」としたかったのかが、私には疑問だったのです。これはまだ謎のままです。
