旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

終わってなかったのね、北大路版「剣客商売」。

橋場不動尊

昨年の8月に放映された北大路欣也版「剣客商売」の二回目を見ました。あまりにも間が空き、老人力のある私は前回をすっかり忘れていました。
池波正太郎の作品は一通り読んでいます。ファンではありませんが「剣客商売」だけは別です。秋山大治郎の営む道場が、私が二十歳まで住んだところと目と鼻の先に設定されているからです。
吉原大門から大川に向けてしばらく歩くと、左側に総泉寺の山門が見えてきます。右側は浅茅が原です。川の手前を左に曲がり少し行くと橋場不動尊。たぶんそのあたりに道場があったはずです。
現存するのはお不動さんだけで、写真がそれです。総泉寺は板橋に移り、今は平賀源内の墓地が残るのみ。
私の家のあった一画は、関東大震災にも東京大空襲にも焼けずに残りました。明治時代の建物もいくつかあり、遊びに来た友人たちがタイムスリップすると喜んでいました。
対岸の鐘ヶ淵に住む小兵衛が舟で橋場に向かう風景を見ると、いくらなんでも草深か過ぎると思うのですが、その根拠は記憶の内にはありません。