好きな音楽家は?と問われたら、武満徹とギル・エヴァンズと答えます。
ジャンルは違うのでしょうが、ふたりには共通した点があります。それまでになかった響きを、私たちに届けてくれたことです。
武満の精緻で複雑な、それでいて自然な響き。エヴァンズのルーズなようでいて、聞く者を鷲掴みして天空に連れていってくれるそれ。
なぜか彼らの作品のほとんどはアナログディスクで持っています。休日はそれらを聞くにはおあつらえ向きです。
昨日は1980年2月にニューヨークのパブリック・シアターでライブ録音されたエヴァンズのレコードを聞きました。プロデューサーは菊地雅章で、彼もバンドに参加しています。発売はトリオレコード。CD化もされたようですが、現在は廃盤のようです。
このレコードをきっかけに、エヴァンズが再評価されるようになった記憶があります。同日に録音された第二集も出て、どちらにもジミ・ヘンドリクスの曲が収録されています。
はじめて聞いたときの感動が今でも蘇ってくる、希有なレコードです。
- アーティスト: ギル・エヴァンス,菊地雅章,ピート・レヴィン,ティム・ランダース,ビリー・コブハム,アリリオ・リマ,アーサー・ブライス,ハミエット・ブルーイット,ジョン・クラーク,ルー・ソロフ
- 出版社/メーカー: P-JAZZ
- 発売日: 2002/04/24
- メディア: CD
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