旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

武満徹とギル・エヴァンズ

好きな音楽家は?と問われたら、武満徹とギル・エヴァンズと答えます。
ジャンルは違うのでしょうが、ふたりには共通した点があります。それまでになかった響きを、私たちに届けてくれたことです。
武満の精緻で複雑な、それでいて自然な響き。エヴァンズのルーズなようでいて、聞く者を鷲掴みして天空に連れていってくれるそれ。
なぜか彼らの作品のほとんどはアナログディスクで持っています。休日はそれらを聞くにはおあつらえ向きです。
昨日は1980年2月にニューヨークのパブリック・シアターでライブ録音されたエヴァンズのレコードを聞きました。プロデューサーは菊地雅章で、彼もバンドに参加しています。発売はトリオレコード。CD化もされたようですが、現在は廃盤のようです。
このレコードをきっかけに、エヴァンズが再評価されるようになった記憶があります。同日に録音された第二集も出て、どちらにもジミ・ヘンドリクスの曲が収録されています。
はじめて聞いたときの感動が今でも蘇ってくる、希有なレコードです。


ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター(完全版)

ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター(完全版)